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「見ル聞ク賢治」チーム一同よりお知らせ

「見ル聞ク賢治」を楽しみにしていただいている皆様へ

 

いつになれば…と誰しもが思う状況が続いております。

私たち「見ル聞ク賢治」チームも、たとえ小さくても、制限付きであっても、なんとか一歩を踏み出したい気持ちと、その方策をあれこれ模索しながら過ごしてまいりました。

今年中には再開できるのではないかという希望のもと、11月の再開も検討致しましたが、現在の状況を冷静に考えたとき、今年の再開はあきらめざるを得ない、という決断に至りました。

本当に残念でなりません。

 

とはいえ、ただ立ち止まっているのではもったいない。この時間を力に変えたい――その思いはさらに強くなっております。

地上に芽を出すことができないのであれば、今こそ、心の根っこを深く伸ばすときなのかもしれません。

この間に、より深く皆様の耳と心に届けるための声を探し、作品世界に分け入って、再開の日への力を育んでおきたいと思います。

 

「見ル聞ク賢治」再開と、皆様との再会を心から願いながら、

このご報告をお送りいたしました。

 

ちなみに、今年の10 月後半には、賢治絵本シリーズの新刊として『ポラーノの広場』(みやこしあきこ:絵)と『鳥箱先生とフゥねずみ』(吉田尚令:絵)の2冊が、刊行されます。

いずれも、賢治の時代を見透かす先見性と提言に驚き、考えさせられる作品です。これらも「見ル聞ク賢治」で、お話ししたいことがたくさんあります。その日を、どうか楽しみにしていただけたらと願っています。

 

                「見ル聞ク賢治」チーム一同